大塚酒造のお酒

大塚酒造のお酒とテイスティングコメントをご紹介します

浅間嶽 無濾過生原酒

フレッシュな香味が濃厚な、ボリュームがある生原酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。白桃、ライチ、マンゴーのような南国系果実の濃厚な香り、栗、つきたての餅のような穀物の香りが調和している。わずかに感じるフレッシュミルクのような乳製品の香りが優しさを演出している。
味わいは、ふくよかな甘味としっかりと感じるアルコールが調和したボリュームのある第一印象。続けて穏やかな旨味が口中に広がる。丸みがあり、ねっとりとしたバランスにまとまっている。余韻には濃厚なフルーツの香味が長く続く。

おすすめの飲み方

8~12℃で小振りのチューリップ型グラスがおすすめ。フレッシュな香味を楽しむため、あまり温度を上げない方が良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、イクラの醤油漬け、木の芽を添える。酒は8~12℃で合わせる。この酒の濃厚な香味が、イクラの濃厚な旨味とよく同調する。酒の果実香が木の芽の香りと調和して、料理にアクセントを与える。イクラを漬けるときに同じ酒を混ぜるとさらに相性が増す。または栗きんとん。酒は8~12℃で合わせる。この酒の甘味が栗の優しい甘さと同調し、また酒のアルコールが栗の甘さを包み込む。酒の栗香が味わいを深くする。

浅間嶽 本醸造 弁天の泉

スッキリとキレの良い、大変軽快な本醸造酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、ふくよかで穏やか。煎り糠、道明寺粉のような香ばしい米香、ふんわりと甘いスイカズラの花の香りが穏やかに調和している。またわずかに感じられる青竹、ヒノキのような木香が爽やかさを演出している。
味わいは、アルコール感が低くドライな第一印象。口中では甘味は弱く、しっかりとした酸味が主張する。余韻は短く、キレが良くコンパクトにまとまっている。

おすすめの飲み方

18~20℃で大振りの磁器の猪口を用いるのがおすすめ。この温度帯では飲みやすさを楽しめる。または45~50℃のお燗で、小振りの磁器の猪口を用いる。この温度帯では酒のボリュームを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、湯豆腐。酒は45~50℃のお燗で合わせる。温めてボリュームを増した酒が豆腐のクリーミーさを引き立てる。酒のキレの良さが豆腐の淡泊な味わいと同調し、お互いの温度もよく同調する。またはイワシのマリネ(酢漬け)、ディルを添える。酒は18~20℃で合わせる。この酒のしっかりとした酸味がマリネの酸味と同調し、イワシの臭みを消す。また酒の爽やかな木香がディルの香りと調和して、マリネを爽やかに仕上げる。

浅間嶽 純米酒

香ばしく力強い香味の純米酒だが、新酒の果実香も残している。

外観は、透明感のある無色に近いクリスタル。
香りの第一印象は、ふくよかで芳醇。炊いた米、つきたての餅のような甘い米香、そして生クリームのような軽い乳製品の香りがまろやかに調和している。またカンロ飴のような香ばしい香り、熟れた洋梨、マンゴー、パパイヤのような果実の香りが深みを加えている。
味わいは、まろやかな甘味を伴うボリュームのある第一印象。中盤からしっかりとした酸味と旨味が主張して甘味とバランスする。香味は余韻まで長く続く。酒にコクと力強さを感じる。

おすすめの飲み方

15~18℃で、大振りのチューリップ型グラスを用いるのがおすすめ。この温度帯では、バランスの取れた香味を楽しめる。または、40~45℃のお燗で、小振りの磁器の猪口を用いる。この温度帯では、酒のボリュームを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、小ブナの甘露煮、三つ葉を添える。酒は40~45℃のお燗で合わせる。この酒のしっかりとした酸味と旨味が、甘露煮の濃厚な味わいを受けとめる。また、酒のコクと小ブナの苦味が同調し、味わいを深くする。またはイベリコ豚の生ハム、オリーブの実を添える。酒は15~18℃で合わせる。この酒のふくよかな米香が、穀物を食べて育った豚肉の風味とよく同調する。酒のしっかりとした旨味とコクが、熟成した生ハムのアミノ酸と調和し、味わいを深くする。

浅間嶽 純米生酒 献寿

程よく熟成した純米生酒。米の柔らかい甘味、旨味が主体だが、アルコールのボリューム感もしっかりあり力強い。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、甘やかでねっとり。熟したメロン、バナナ、白桃、ライチのような果実香が強い。またマッシュルームのようなキノコの香り、貝や海草のようなヨード香、そして栗、つきたての餅のような穀物の香りが調和している。
味わいは、まろやかな甘味を伴うなめらかな第一印象。なめらかなテクスチャーを感じ、香味にミルク感がある。前半は華やかで甘いが、中盤から濃厚な酸味と旨味が主張してくる。米の柔らかい甘味と旨味が余韻まで優しく残る。

おすすめの飲み方

8~12℃で小振りのチューリップ型グラスがおすすめ。果実香のバランスを崩さないように、あまり温度を上げない方が良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、アカ貝、トリ貝、ミル貝など貝類の握り鮨。酒は8~12℃で合わせる。この酒が持つヨード香が、貝類が放つヨード香と同調する。またお互いの旨味がよく調和して風味を深くする。または枝豆の冷製のポタージュスープ。酒は8~12℃で合わせる。この酒のなめらかなミルク感が、ポタージュのクリームと同調し味わいを深くする。酒の甘い果実香が、枝豆の甘味と調和してスープを優しく仕上げる。

浅間嶽 純米吟醸

穏やかな果実の香りとドライな味わいで、料理に大変合わせやすい純米吟醸酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。またわずかに気泡が見える。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。穏やかにメロン、バナナのような果実が香り、上新粉、白玉団子のような上品な米香が調和している。またアーモンドミルクのような軽い乳製品の香りが優しさを演出している。
味わいは、気泡が見えたがガス感は感じない。上品な甘味を伴いやや軽めでドライな第一印象。中盤からは、しっかりとした酸味、程よい旨味とコクが調和する。余韻はすっと消え、キレが良い。

おすすめの飲み方

12~15℃で小振りのチューリップ型グラスがおすすめ。この温度帯では穏やかな果実香を楽しめる。または35~40℃のデリケートなお燗で、大振りの磁器の猪口を用いる。この温度帯では酒のふくらみを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、カレイの唐揚げ、ポン酢を添える。酒は12~15℃で合わせる。この酒の穏やかな香味が、カレイの程よい旨味と同調して味わいを深くする。またこの酒の果実風味がポン酢の柑橘と調和して、唐揚げを軽やかに仕上げる。または、豚ロースと水菜を使ったはりはり鍋。酒は35~40℃のお燗で合わせる。この酒の上品な甘味が豚ロースの脂身と同調し、またこの酒の果実香が水菜と同調し、味わいを深くする。お互いの温度もよく同調する。

浅間嶽 純米吟醸 辛口

程よく果実の香味があり軽くて切れる。おだやかででしゃばらず飲みやすい純米吟醸酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。穏やかにメロン、バナナのような果実が香り、青草、青竹のようなグリーンの香りが清涼感を演出している。また上新粉、白玉団子のような上品な米香が調和している。
味わいは、上品な甘味を伴い、アルコールのボリュームを感じる第一印象。しっかりとした酸味がよく効いていて口中ではドライ。わずかな苦味が複雑さを与えている。余韻は短くこの酒のキレの良さを表している。

おすすめの飲み方

8~12℃で小振りのチューリップ型グラスがおすすめ。少し冷やし目にすると、飲みやすさを強調できる。または40~45℃のお燗で、小振りの磁器の猪口を用いる。この温度帯では、酒のキレの良さを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、菜の花の辛子和え。酒は8~12℃で合わせる。この酒の清涼感のある香りが辛子と同調し、料理を引き立てる。また酒のもつわずかな苦味が、菜の花の苦味と調和して、料理を複雑にする。または白身魚のフリット、レモンを添える。酒は40~45℃で合わせる。温められて酸味の効きとキレを増した酒が、フリットのカリッとした食感を引き立てる。また酒のもつ果実の香りがレモンと合わさり料理を軽やかに仕上げる。

浅間嶽 純米吟醸 山恵錦

色々な香味が感じられ、個性的で面白い純米吟醸酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は若々しく爽やか。熟した洋梨と甘いアカシアの花の香り、アーモンドミルクのような乳製品の香りがきれいに調和している。また山恵錦独特のセルフィーユ、エストラゴンのようなハーブ香が個性を演出している。
味わいは、上品な甘味を伴い、軽い飲み口で線の細い第一印象、しかし口中でゆっくりと華やかにふくらむ。中盤からは複雑な酸味と旨味が主張して、コクと力強さを感じるように変化する。香味は余韻まで長く続く。

おすすめの飲み方

15~18℃で大振りのチューリップ型グラスがおすすめ。あまり冷やさず、大きなグラスで複雑な香味を楽しむと良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、アジのたたき、ミョウガと大葉を添える。酒は15~18℃で合わせる。この酒のもつ複雑な酸味と旨味が、アジの旨味と同調して味わいを深くする。また酒のもつハーブ香が、ミョウガと大葉と調和して料理を引き立てる。またはタケノコの木の芽和え、酒は15~18℃で合わせる。この酒の複雑な旨味とコクが、タケノコの上品な旨味とよく同調する。また酒のもつハーブ香が、木の芽と合わさり料理を引き立てる。

浅間嶽 大吟醸

華やかで甘やかだが、くどくなくキレが良い。大変料理に合わせやすい大吟醸酒。

外観は、透明感のある無色に近いクリスタル。
香りの第一印象は控えめで華やか、透き通っていてきれい。リンゴ、洋梨、メロン、白桃のような果実香、甘いアカシアの花の香りがバランスよく調和している。またわずかに感じられる石灰のようなミネラル香がアクセントとなっている。
味わいは、豊かな甘味を伴い、口中で華やかでボリュームのある第一印象。続いてきめ細かい酸味が感じられ、穏やかな旨味が広がる。芳醇で力強い香味だが、余韻はすっと切れ、くどくない。

おすすめの飲み方

18℃で大振りのチューリップ型グラスがおすすめ。グラスを回して香りを開かせて楽しむと良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、イカの刺し身、塩、レモン、大葉を添える。酒は15~18℃で合わせる。この酒の上品な甘味と旨味が、イカのねっとりとした食感と同調する。また酒の果実香がレモンと大葉に同調し料理を爽やかに仕上げる。
またはホタテとアスパラガスのポワレ、レモンを添える。酒は15~18℃で合わせる。この酒の上品な甘味と旨味が、ホタテの柔らかい風味を引き立てる。また酒の果実香がレモンやパセリと合わさり、料理を華やかに引き立てる。