土屋酒造店のお酒

土屋酒造店のお酒とテイスティングコメントをご紹介します

茜さす スパークリング・ドライ

ドライで爽やかなスパークリング日本酒。甘酸っぱい香味が心地よく飲みやすい。

外観は、透明感のあるわずかに緑がかったクリスタル、細かい気泡が見える。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。グレープフルーツの皮、青リンゴ、青みの残るバナナ、メロンのような果実の香りが主体。フレッシュなヨーグルトの香りも感じられる。
味わいは、わずかな甘味を伴う軽やかな第一印象。前半から中盤にかけてはやや高めのガス感が主張している。中盤からはヨーグルトのようななめらかな酸味が主張し、甘味とバランスする。全体に溌剌としたバランスで、余韻は短くキレが良い。

おすすめの飲み方

6〜8℃で小振りのチューリップ型のグラスがおすすめ。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、小エビの素揚げ、塩とレモンを添える。酒は6〜8℃で合わせる。この酒のやや高めのガス感が、カリッと揚げられた小エビの食感を引き立てる。また酒の果実香がレモンと合わさり料理を爽やかにする。
または炭酸水とはちみつに漬け込んだフルーツの盛り合わせ、酒は6〜8℃で合わせる。この酒のガス感が、フルーツに程よくしみ込んだ炭酸と調和し、デザートを軽快にする。酒のヨーグルト風味もフルーツとよく同調する。

亀の海 超辛口純米

ドライでキレの良い純米酒。アルコールを感じさせず飲みやすく、料理に大変合わせやすい。

外観は、透明感のある無色に近いクリスタル。
香りの第一印象は、ふくよかで穏やか。グレープフルーツ、スイカズラの花のような上品な基調香が感じられる。また煎り糠、道明寺粉のような香ばしい米香、青竹のような清涼感のある木香が調和している。
味わいは、わずかな甘味を伴うキリリとした第一印象。アルコールを感じず口にすっと入る。余韻は短く、コンパクトにまとまっていてキレが良い。

おすすめの飲み方

15〜18℃で大振りの磁器の猪口がおすすめ。この温度帯では飲みやすさを楽しめる。または45〜50℃のお燗で小振りの磁器の猪口を用いる。この温度帯では香ばしさを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、猪鍋、味噌味で仕立てる。酒は45〜50℃で合わせる。温められてボリュームとキレを増した酒が、猪肉の強い風味を包み込む。酒の香ばしい香味が焦げた味噌だれと調和して、料理を香ばしく仕上げる。酒と鍋の温度もよく同調する。
または豚肉のリエット、トーストした食パンを添える。酒は15〜18℃で合わせる。わずかに冷やされ、程よく香ばしい酒の米香が、豚肉に感じられる穀類やナッツの風味とよく同調する。お互いの穏やかな香味もよく調和する。

亀の海 旨口純米

香味に丸みがあり、程よい酸味と旨味を表現したバランスの良い純米酒。なめらかで飲みやすく、料理に大変合わせやすい。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、ふくよかで穏やか。上立ち香は低めだが、フレッシュなリンゴ、洋梨、メロンのような果実がほのかに香る。また炊いた米、つきたての餅のような甘い米香、栗のような麹香が調和している。
味わいは、まろやかな甘味を伴う優しい第一印象。なめらかな口当たりを感じる。中盤から穏やかに酸味と旨味が主張し口中でふくらむ。余韻はやや短く、丸みのあるバランスを保っている。

おすすめの飲み方

12〜15℃で小振りのチューリップ型のグラスがおすすめ。この温度帯ではバランスの良い香味を楽しめる。または40〜45℃のお燗で小振りの磁器の猪口を用いる。温めると酒のふくらみを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、鶏もも肉の山賊焼き、キャベツを添える。酒は40〜45℃で合わせる。温められてふくらみを増した酒の香味が、漬け揚げされた鶏もも肉の旨味を引きだし、味わいを深くする。酒のほのかな果実香が、キャベツとともに料理を軽やかに仕上げる。
または豆乳とキノコのシチュー、白味噌風味に仕上げる。酒は12〜15℃で合わせる。わずかに冷やされた酒のまろやかな香味が、豆乳と白味噌によく同調する。酒の穏やかな旨味がキノコの旨味とも調和する。

亀の海 特別純米

フレッシュ&フルーティな香りと、クリーミーな味わいのバランスを表現した純米酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。フレッシュなバナナ、白桃、メロンのような甘やかな新酒香。また上新粉、白玉団子のような上品な米香、栗のような麹香が調和している。
味わいは、まろやかな甘味と若干のガス感を伴う爽やかな第一印象。中盤からフレッシュな酸味とクリーミーな旨味が主張し、甘酸っぱく口中でふくらんでくる。余韻はやや短く、まろやかなバランスを保っている。

おすすめの飲み方

8〜12℃で小振りのチューリップ型のグラスがおすすめ。この温度帯ではフルーティな香味を楽しめる。または35〜40℃の優しいお燗で小振りの磁器の猪口を用いる。わずかに温めると酒のふくらみを楽しめる。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、生ガキ、レモンを添える。酒は8〜12℃で合わせる。この酒のクリーミーな味わいが、生ガキのクリーミーさを引き立てる。この酒のフレッシュ&フルーティな果実香がレモンと同調し、料理を爽やかに仕上げる。
またはカジキのグリエ、トマトソースを添える。酒は35〜40℃で合わせる。この酒のフレッシュ&フルーティな果実香がトマトソースとよく同調し、オリーブオイルでカリッと焼かれたカジキの味わいを引き立てる。酒とトマトソースの温度も同調する。

茜さす 特別純米

凝縮感のある力強い香味を上品にまとめた純米酒。原料の良さを感じる。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく爽やか。穏やかに洋梨、リンゴ、バナナ、メロンのような吟醸香が香る。また上新粉、白玉団子のような上品な米香、石灰のようなミネラル香が調和している。
味わいは、まろやかな甘味とほのかなガス感を伴うボリュームのある第一印象。中盤から凝縮した華やかな香味が口中でふくらんでくるが、それがアルコールのボリューム感とよくバランスしている。余韻はやや長く、力強さを感じる。

おすすめの飲み方

8〜12℃で小振りのチューリップ型のグラスがおすすめ。アルコールのボリュームがあるので、あまり温度を上げない方が良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、マグロの大トロ、醤油、ワサビを添える。酒は8〜12℃で合わせる。この酒の凝縮した香味とアルコールのボリュームが、トロの脂肪を包み込む。また酒の果実香がワサビと合わさり、刺し身を引き立てる。
または合鴨のロースト、オレンジソースを添える。酒は8〜12℃で合わせる。この酒の力強い旨味が合鴨の旨味と同調する。また酒のフレッシュな果実香がオレンジと合わさり料理を引き立てる。

茜さす BIO 純米吟醸 有機JAS認定米仕込

華やかな香りの中に旨味とコクを表現した純米酒。酸味が強く飲み応えがある。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく華やか。洋梨、リンゴのような華やかな吟醸香が穏やかに香る。また清涼感のある青草、青竹のような緑の香り、石灰のようなミネラル香が調和している。
味わいは、わずかな甘味を伴うやや軽めの第一印象。アルコール感は軽めだが、中盤からしっかりとした酸味が主張し力強さを感じる。またまろやかな旨味とわずかな苦味が調和して複雑さを感じさせる。

おすすめの飲み方

15〜18℃で大振りのチューリップ型グラスがおすすめ。大きなグラスとやや高めの温度で旨味とコクを楽しむと良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、白身魚の甘酢あんかけ、細ネギを添える。酒は15〜18℃で合わせる。この酒のしっかりとした酸味が、甘酢と同調し、揚げ焼きにした白身魚を引き立てる。酒の緑の香りが細ネギと合わさり料理を爽やかにする。
またはロースカツ、トンカツソースとレモンを添える。酒は15〜18℃で合わせる。この酒のしっかりとした酸味が、トンカツソースの強い香味と相乗して、豚の脂身の美味しさを引き出す。酒の果実香がレモンと合わさり、料理を軽やかに仕上げる。

亀の海 純米大吟醸

華やかな香味が凝縮しているが派手ではなく、アルコールのボリュームも低く飲みやすい、料理に合わせやすい純米大吟醸酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく華やか。熟した洋梨、リンゴのような落ち着いた、クラシックな吟醸香が香る。さらにアカシアの花を思わせる甘い香り、石灰や漆喰を思わせるミネラル香が複雑さを演出している。
味わいは、はっきりと甘味を伴うやや強めの第一印象。まだ酒が若くわずかにガス感を感じる。アルコール感は軽めだが、凝縮した香味が口中に広がり余韻は長い。

おすすめの飲み方

12〜15℃で大振りのチューリップ型グラスがおすすめ。あまり冷やさず、大きめのグラスで香りを開かせると良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、聖護院大根の煮物、柚子味噌を添える。この酒の甘味が、炊かれた聖護院大根の上品な甘さと同調する。また酒のもつ果実香が、柚子味噌と合わさり料理を印象的に仕上げる。
または温かいシェーブルチーズのサラダ、はちみつをかける。酒は12〜15℃で合わせる。この酒の華やかな香味が、シェーブルチーズの爽やかな酸味と同調し、味わいを深くする。また酒のもつ果実と花の香りが、はちみつの香味と同調し、サラダを引き立てる。

茜さす 純米大吟醸

口中で華やかに主張し印象が強いが、くどくなく、なめらかな香味が楽しめる純米大吟醸酒。

外観は、透明感のある淡いクリスタル、わずかにイエローの色調がある。
香りの第一印象は、若々しく華やか。フレッシュな洋梨、リンゴ、メロン、白桃のような果実香、甘やかなアカシアの花の香りが調和している。また金紋錦独特のセルフィーユ、エストラゴンのようなフレッシュハーブの香りが個性を演出している。
味わいは、はっきりとした甘味を伴う強めの第一印象。口当たりがなめらかでアカシアのはちみつを溶いたような上品な甘味がある。香味が凝縮していて、前半は甘味とアルコールのボリュームで押してくる。しかし中盤からみずみずしい酸味が主張して甘味と調和する。そのため後半は意外とスッキリ切れて心地よい。

おすすめの飲み方

12〜15℃で大振りのチューリップ型グラスがおすすめ。あまり冷やさず、大きめのグラスに注いでグラスをよく回すか、片口かデキャンタに移して香りを開かせると良いと思う。

お酒に合わせたいお料理

相性の良い料理は、和牛のたたき、岩塩とミョウガを添える。酒は12〜15℃で合わせる。この酒の上品な甘味とみずみずしい酸味が、塩味とともに和牛の旨味を引き出す。酒の果実香が薬味と調和して、料理を軽やかに仕上げる。
またはサーモンのエスカロップ、オゼイユ風味のソースを添える。酒は12〜15℃で合わせる。この酒の上品な甘味とみずみずしい酸味が、サーモンの旨味と同調して、味わいを深くする。また酒の果実香がオゼイユの香りと調和して、料理を爽やかに仕上げる。